[Fortigate] PPPoEを使用したIPSECでStatic Routeが反映されない件
Fortigate 60D(v6.0.3 build0200 (GA))を使用して、PPPoE接続インターネットをベースにしたIPSEC環境でStatic Route (0.0.0.0)が反映されない件が解決できたので備忘録
ここでは、すべてのトラフィックをIPSECの対向へ流したいケースで説明している。
まずPPPoEでインターネット接続を確立すると、自動的に0.0.0.0のStatic RouteがPPPoE向けに作成される。
ここで作成されるStatic Routeのディスタンスが「5」であることに注目
何も考えずにIPSECトンネル向けにStatic Routeを追加しても、なぜか反映されない。
理由は、Static RouteのDefaultのディスタンス値が「10」でPPPoEの「5」よりも弱いため、表示されない。
よって、「5」よりも強い「1」などに設定すると、PPPoEのStatic Routeが上書きされる
これですべてのトラフィックはIPSECトンネルを通過するのだが、Internetにそもそも通信できなくなってしまう
理由はIPSECの対向アドレスは素のInternetに流してあげる必要があるので、対向アドレスへのStatic Routeを別に書くとIPSECが再確立されInternetにも通信が流れるようになる。