AMPを1日でやめた理由と停止のしかた
Googleが提唱しているモバイル用キャッシュサービス「AMP」
AMPを使用すると、モバイルでのサイト閲覧が超高速になり、サイトの読み込み時間がほぼ0でサイトが表示されユーザビリティが向上するようになります。
当方が運営するWordpressサイトにAMPを導入して、サイトの閲覧向上を目指したのですが、1日でAMPをやめました
その理由とAMPのやめ方を説明します
目次
1.なぜAMPをやめたか
AMP化するとサイト表示は超高速化され、ユーザビリティが向上しユーザにとっては良いことなのですが、いくつかの問題に直面してサイトのAMP化をやめました
理由1:Google Adsense広告収入が減った
ほとんど理由1がAMPをやめた理由になりますが、AMP化してGoogle Adsense広告収入が減りました。明らかにクリック率が減って収益に影響したためです。
1日でやめてしまったため、長期的な影響はわからないのですが、PVとクリックの割合が通常の50%〜75%くらいに落ち込みました。
理由は明確で、「広告が表示される前にサイトが完全に表示されて、ユーザが広告を見る機会が減った」からだと考えています
AMPサイトにアクセスすると、サイトが超高速で完全に表示されます。ただGoogle Adsenseはいつもの通り広告サーバからデータを選択して表示させるので、タイムラグが生じます。
さらにGoogle AdsenseのAMP版になったときには、広告が表示されるまえに「AD」という文字がふわっと表示されるので、さらに広告が表示されるのが遅くなっています。(そんなんいらんねん)
理由2:AMPプラグインでは、AMP後のサイトもAMP
こちらとしてはAMPを継続しつつ、AMPサイトから遷移するページはできる限り通常のサイトの仕様でなるべくユーザに広告を表示させたいと考えていたのですが、導入したAMPプラグインはAMPページ上のリンクがすべて「?amp」がついてしまって、AMPサイトにしか行けなくなっていました。
AMP redirectをOFFにしたのですが、変わらず
もう1個のAMPプラグインも試そうかと考えたのですが、理由1の影響が大きかったため、とりあえずAMPをやめることにしました。
理由3:ある程度のサイト高速化はCDNでもできていた
当サイトは、AWS上で稼働しておりAWSのCDNである「CloudFront」である程度キャッシュして高速表示させるようにしていました。
なので、ある程度のユーザビリティは確保していた(はず)なので、サイトの表示速度は保たれていたことも離脱の原因です
2.AMPのやめ方
ということで、WordpressのAMP化をやめ、通常サイトでの運用に切り戻しすることにしました。
AMPのやめ方は以下の通りです
2−1.AMPプラグインを停止
WordPressの場合はプラグインでAMP化がすぐにできるため、下記Googleが推奨している方法すべてがプラグイン無効化だけで対応することができます
1.ソースコード内で、正規の非 AMP ページから rel=”amphtml” リンクを削除します。
2.削除した AMP ページの応答として HTTP 301 Moved Permanently または 302 Found を返すようにサーバーを設定します。
3.削除した AMP ページから正規の非 AMP ページへのリダイレクトを設定します。
2−2.AMP用Google Adsenseコードを削除
こちらはAMP無効化とは関係ないですが、AMPの場合に広告表示されるAMP用Google Adsenseコードを削除します。コードの文字数が無駄なので
Headerに自動広告コードを挿入している場合は、自動広告コードも削除しましょう
2−3.Google上のAMPキャッシュデータを削除(必要があれば)
Google上に残っているAMPキャッシュデータを削除します。
https://developers.google.com/search/docs/guides/remove-amp
鍵取得とかいろいろ面倒だったので、放置でも順次Googleからキャッシュが削除されていきますので、こちらは必要があればで大丈夫です。
以上で、AMP化サイトの非AMP化は終了です
問題発生:モバイルでのリダイレクトループが発生
という感じでAMPは終了したのですが、通常サイトにアクセスするとリダイレクトループが発生してサイトが見られないという事態に
AMPプラグインは無効化しているのでモバイルRedirect機能も有効になっていないはずなのに、なぜかループしまくる。。。CDN上のキャッシュも全クリアしても、キャッシュしないようにしても状態は変わらず。
結局AMP化直前に取得していたバックアップデータからサイトを復旧して、無事サイトが見れる状態になりました。。
バックアップはこまめに取っておきましょう。。